乳がんは、早期に発見して治療すれば高い確率で治癒が期待できるがんです。ステージ0やIの段階では、5年生存率がほぼ100%に近く、治療による身体的負担も少なく済みます。 しかし、進行がんになると生存率は大きく低下し、治療の選択肢も限られてしまいます。そのため、定期的な検診や自己チェックによる早期発見が何より重要です。早く見つけて治療を始めることで、生存率を高めることが可能です。
入浴前に鏡の前に立ち、乳房の見た目を観察しましょう。両腕を下ろした状態や両腕を高く上げた状態で確認をします。 乳房の形や大きさの左右差、皮膚のへこみや引きつれ、赤みやただれなどの異常がないかを確認してみてください。正面・横・斜めなど複数の角度から観察すると、普段は気づきにくい変化を見つけやすくなります。 さらに、乳首を軽くつまんで、血のような分泌物や異常な分泌がないかもチェックしてみてください。鏡の前での観察は、目で見える乳がんの初期サインを発見する大切なステップです。
入浴中は、体が温まりリラックスしているため、セルフチェックに最適です。石けんやボディソープで肌を滑りやすくした状態で、指の腹を使って乳房全体を優しく確認します。 セルフチェックの方法では、乳輪を中心に「の」の字を描くように円を広げながら、しこりや硬い部分がないか丁寧に確認します。乳房全体をチェックした後は、わきの下にも指を入れ、リンパ節の腫れやしこりがないかを調べましょう。お風呂でのチェックは、触った感覚を利用できるので、異常を早期に見つけやすいのが特徴です。

就寝前、ベッドに横になった状態で行うセルフチェックも効果的です。 仰向けになり、肩の下に薄いタオルやクッションを敷きます。その状態で指の腹を使い、乳房の内側・外側に分けて、軽く圧迫しながらしこりや硬い部分を探してみてください。最後にわきの下にも手を入れて、腫れやしこりがないか確認します。 寝る前は落ち着いた環境で丁寧に触診できるため、日中では気づきにくい変化を発見しやすくなります。
セルフチェックでは、指の腹で乳房全体や脇の下を丁寧に触ってしこりを確認します。 しこりの特徴として、悪性は硬くゴツゴツした感触、良性はグミのように弾力があることが多いです。ただし、触診だけで判断することは難しいため、少しでも「普段と違う」と感じたら、早めに医療機関を受診することが大切です。 定期的なセルフチェックに加え、専門的な乳がん検診を受けることで、より確実に早期発見ができます。
乳がんは、乳腺が多く集まる乳房の外側上部(わきに近い部分)に最も多く発生し、全体の約半数を占めます。次いで内側上部が多く、そのほか外側下部や内側下部、乳輪周辺にも発生することがあります。 セルフチェックをする際は、発生しやすい部位を意識しながら乳房全体をまんべんなく確認し、わきの下まで丁寧に触れることが重要です。習慣として続けることで、わずかな変化にも気づきやすくなり、早期発見につながります。
乳がんのセルフチェックは、月経後〜7日ころの乳房が柔らかい時期にするのが適しています。この時期は、しこりや違和感を見つけやすいです。 毎月同じタイミングで続けることが大切で、閉経後の方は、覚えやすい日を決めて毎月チェックすると習慣にしやすくなります。入浴前や入浴中、就寝前など、日常生活の中で取り入れやすいタイミングを活用すると続けやすくなります。 決まった日に習慣化することが、セルフチェックを効果的に行うコツです。
セルフチェックで普段と違う変化を感じたら、自己判断せずにできるだけ早く乳腺専門の医療機関を受診することが大切です。良性のこともありますが、放置すると進行してしまう可能性があります。早期に検査を受けることで安心につながり、乳がんであった場合も早期発見・早期治療が可能になります。日頃から自分の乳房の状態に意識を向け、少しでも異常を感じたら迷わず受診しましょう。
乳がんで大事なのは
早期発見・早期治療です
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