乳がんで大事なのは
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乳がんとは、乳房の乳管や乳腺に発生する悪性腫瘍です。異常な乳房細胞が制御を失って増殖し、しこりや腫瘍を形成することで始まります。
がん細胞は時間とともに周囲の組織に浸潤し、血液やリンパ液を介して体の他部位へ転移する恐れがあります。
乳がんは女性に最も多くみられるがんの1つで、新たな診断の割合は世界的に高く、死亡の主な原因にもなっています。
初期段階では無症状のことも多く、自覚症状がないままマンモグラフィなどの検診で発見されるケースも少なくありません。
種類としては、乳管に発生する「乳管がん」が最も多く、次いで乳腺小葉に起きる「小葉がん」が挙げられます。
早期のがん(非浸潤がん)は、乳管内部に留まる段階で、体への影響が少なく予後が良好なことが多いです。
まとめると、乳がんは異常な乳腺細胞の増殖に由来し、放置すると浸潤・転移する可能性があるため、早期発見と適切な治療が極めて重要な疾患です。
乳房は乳腺と脂肪、それを支える結合組織で構成されており、乳腺は母乳をつくる「小葉」と母乳を乳頭に運ぶ「乳管」に分かれます。
乳がんはこれら乳腺の上皮細胞から発生する悪性腫瘍で、特に乳管から発生する「乳管がん」が最も多いタイプです。
小葉から発生する「小葉がん」もありますが割合は少なく、乳房の構造と機能に深く関わる部位からがんが生じるのが特徴です。
非浸潤がんとは、がん細胞が乳管や小葉にとどまっており、周囲への浸潤や転移を起こしていない乳がんの1種です。
この状態ではがんが周辺の組織に広がっておらず、適切な治療により完治が期待できるため、極めて早期に発見されたがんとされています。
浸潤がんとは、がん細胞が乳管や小葉の内部にとどまらず、周囲の間質(組織)に広がっている状態のことです。
これは、がんが乳房の構造を越えて拡散し、リンパ管や血管を通じて他の部位へ転移する可能性があるということです。
浸潤がんは乳がんの約80%を占め、多くの場合ステージⅠ以降と位置づけられています。
治療には手術に加えて全身薬物療法が必要となるケースが多くあります。
乳がんの発症には遺伝的な要因が一部関与しており、乳がん全体のうち約5%~10%が「遺伝性乳がん」とされています。
これは生まれつき持っている特定の遺伝子(特に BRCA1
や BRCA2)が変異している場合にみられます。
これらの変異は、がんから身体を守る役割を果たす遺伝子の機能を失わせることで、乳がんや卵巣がんのリスクを大幅に高めます。
乳がんの原因には、環境的な要因として多くの生活習慣や化学物質への曝露があげられます。
環境要因には、食生活や運動不足、肥満、飲酒や喫煙などの生活習慣に加え、X線被曝や化学物質が関係しています。
さらに、プラスチックや化粧品に含まれる内分泌かく乱物質が、乳がんリスクを高める可能性があります。これらの要素が複合的に作用し、乳がんの発症に影響を与えていると考えられます。
乳がんは世界的に増加しており、日本でも女性に多いがんの1つとして患者数が増え続けています。
その背景には、高齢化の進展や生活習慣の変化(食生活・運動不足・肥満)、出産年齢の遅れや少子化、ホルモン療法や経口避妊薬の影響など、さまざまな要因があります。
さらに、検診技術の進歩により早期発見が増え、統計上の罹患率も高まっています。
遺伝的要因を持つ人もいますが、早期発見で治療成績が大きく変わる病気なので、定期的な検診が重要です。
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乳がんの自覚症状で最も多いのはしこりを発見することですが、良性の場合も少なくありません。
触っただけでは悪性か良性か判断できないため、しこりを感じたら必ず検査を受けることが大切です。
乳がんが皮膚近くにできると、しこりが靭帯を引っ張り皮膚にえくぼ状のくぼみやひきつれが現れることがあります。
皮膚をつまんだときだけ出る場合もありますが、しこりを伴う場合は乳がんの可能性が高いため早めの受診が必要です。
乳房の大きさや形に多少の左右差があるのは一般的で心配いりませんが、急に差が目立つようになった場合は注意が必要です。
一方が大きくなったり小さく縮んだりする変化は乳がんの可能性もあるため、異変を感じたら検査を受けてください。
乳腺はホルモンの影響で厚みや硬さが変化し、乳房が硬く感じるのは多くが乳腺症による良性変化です。
ただし、乳がんではしこりが組織を巻き込み、片側の乳房だけが硬く動かなくなることがあり、左右差で気づくことがあります。
乳房の痛みや張りは多くの女性が経験し、ほとんどはホルモンの影響で心配のいらない症状です。
しかし、乳腺炎など治療が必要な場合やまれに乳がんが見つかることもあるため、症状が長引く際は検査を受けることが大切です。
乳頭からの分泌が白色や黄色がかった透明で複数の穴から出る場合は多くが心配ありません。
ただし、血液が混じった分泌や1つの乳管からのみ出る場合は、しこりが原因の可能性があるため精密検査が必要です。
先天的な陥没乳頭は心配ありませんが、急に乳首が凹んだり位置が変化する場合は注意が必要です。
乳頭の下に乳がんができて組織を巻き込み、内側へ引っ張られることで陥没や向きの変化が生じることがあります。
乳頭・乳輪は敏感で下着の刺激などでかゆみや炎症を起こし、ただれやかさぶた、びらんになることがあります。
保湿で改善する場合もありますが、悪化や長引く症状はパジェット病の可能性もあるため受診が必要です。
乳房に熱感や赤みがある場合は多くが乳腺炎や膿瘍ですが、炎症性乳がんの可能性もあります。
乳房が赤く腫れ、皮膚がオレンジの皮のように硬くなるのが特徴で進行が早いため、このような症状があれば早急に受診してください。
乳腺の違和感で受診しても多くは異常なしですが、乳がんは無症状でも見つかることがあります。
「何か違う」と感じた違和感を放置せず、乳房に変化を覚えたら検査を受けることが大切です。
皮膚が赤く熱感や痛みを伴うときは乳腺炎の可能性があります。乳がんで皮膚の色が変わるのは、大きなしこりが血流を圧迫する場合です。
しこりが触れず色だけ変わるときは心配しすぎず、まず皮膚科を受診し必要なら乳腺科へ相談してください。
リンパ節は感染やワクチン接種後に腫れて痛むことがありますが、腋窩は特に自覚しやすい部位です。
痛みのないしこりは粉瘤や脂肪腫など良性のことも多いですが、リンパ腫や乳がん転移の可能性もあるため検査が必要です。
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| ステージ0期 | 非浸潤がん |
|---|---|
| ステージⅠ期 | しこりが比較的小さい。(一般的に2cm以下) リンパ節や他の臓器に転移がなく、局所的にとどまっている状態。 |
| ステージⅡ期 | しこりのサイズがステージⅠより大きい。 もしくはリンパ節に転移があるが、遠隔転移はない状態。 |
| ステージⅢ期 | 腋の下や胸骨周辺など、近接するリンパ節への広範に転移している。 あるいは胸壁や皮膚への浸潤がある状態。 |
| ステージⅣ期 | がんが骨、肺、肝臓、脳など遠隔臓器に転移している状態。 |

乳がんの見てチェックする方法は鏡の前で行い、正面・側面・斜めから両腕を下げた状態と上げた状態を確認します。
発疹やただれ、えくぼ状のへこみ、皮膚のひきつれ、乳頭の向きの変化がないかを丁寧に観察します。

乳がんの触ってチェックする方法は入浴時に石けんを使って行うのがおすすめです
。右乳房を調べる際は右腕を頭の後ろに上げ、左手の3本の指の腹で石けんを滑らせながら円を描くように全体を丁寧に触れて確認します。

乳がんのしぼってチェックする方法は入浴時に石けんを使って行います。
右乳房を調べるときは右腕を頭の後ろに上げ、左手の3本の指の腹で円を描くように全体を触れ、肋骨に沿って奥まで確認します。終えたら左乳房も同じ方法で行います。
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乳がんの検査では視診と触診を行い、しこりの有無や大きさ、動きやすさを確認します。
さらに、皮膚のくぼみやひきつれ・乳頭の変化・わきのリンパ節の腫れなども丁寧に調べます。
超音波検査(エコー)は、乳房に超音波をあて、その反射を画像として映し出す方法です。
乳腺の状態やしこりの有無を確認でき、若い方や高濃度乳房でマンモグラフィでは見つけにくい病変の発見に有効です。
マンモグラフィは乳房専用のレントゲン検査で、乳腺や石灰化の異常を画像で確認します。
触診では分からない小さなしこりや早期の乳がんを発見でき、乳がん検診の基本的な検査として広く用いられています。
穿刺吸引細胞診は、細い針をしこりに刺し注射器で細胞を吸引して採取し、顕微鏡でがん細胞の有無を確認する検査です。
体への負担が少なく、外来で短時間に行える診断方法として広く用いられています。
針生検は細胞診より太い針で組織を採取し、病理標本を作成してがんを診断する方法です。
ステレオガイドや超音波ガイドで行い、免疫染色によりがんの性質まで詳しく調べられるのが特徴です。
吸引式乳腺組織生検は、バネと吸引力を用いて組織を切り取る検査で、石灰化や不明瞭なしこりの診断に有効です。
1度に多くの組織を採取でき、針の出し入れが少なく済むため診断精度が高く、保険適用で受けられます。
乳がんの治療は大きく外科療法、放射線療法、薬物療法の3つに分かれます。
外科療法はがんを手術で取り除く方法、放射線療法は乳房や周囲に放射線を照射して再発を防ぐ方法、薬物療法は抗がん剤やホルモン薬、分子標的薬などを用いて全身に働きかける治療です。
乳房切除術は、乳がんが乳房内に広範囲に広がっている場合や部分切除が困難な場合、または患者さん自身が全摘を希望する場合に行われます。
乳房全体を切除する手術で、再発リスクを抑えることを目的としています。
乳房部分切除術は、乳がんが乳房内に限局しており、超音波やマンモグラフィ、MRIで確認して乳房全体を取らなくてもがんを切除できる場合にこの治療が採られます。
乳房の形をできるだけ保ちながらがんを取り除き、美容的にも満足できる結果が期待できる手術です。
センチネルリンパ節生検は、術前の検査で腋のリンパ節に転移がないと考えられる方が対象です。
乳房から最初にリンパの流れが到達するリンパ節を調べ、そこに転移があるかどうかを確認する方法で、不要なリンパ節郭清を避けることができます。
腋窩リンパ節郭清は、センチネルリンパ節生検で転移が確認された場合や手術前の検査で明らかに転移があると分かっている場合に行われます。
腋窩に存在するリンパ節をすべて切除し、転移の広がりを抑えることを目的とする手術です。
乳房再建術は乳房切除術を受ける方が対象で、失った乳房を取り戻すための手術です。
人工物を挿入する方法や自分の筋肉や脂肪を移植して再建する方法があります。
切除と同時に行う1次再建と、後日改めて行う2次再建の選択が可能です。
放射線療法は、高エネルギーの放射線を照射してがん細胞を死滅させたり増殖を抑える治療です。
乳房温存手術後の残存乳房や、乳房切除後の胸壁・鎖骨上リンパ節に補助療法として行われます。
また、再発や転移巣(骨や脳など)への治療にも用いられます。
ホルモン療法は、女性ホルモンの影響で増殖するホルモン依存性乳がんに有効な治療です。
女性ホルモンの働きを抑えることでがんの増殖を防ぎます。
通常は手術後に5~10年間ホルモン剤を内服し、再発予防を図ります。
近年では、手術前にホルモン剤を使用して腫瘍を縮小させる術前ホルモン療法も取り入れられています。
化学療法は抗がん剤を使用してがん細胞の増殖を抑える治療で、複数の薬を組み合わせることで効果を高めつつ副作用を軽減します。
再発リスクに応じて治療法を選び、必要に応じて手術前に抗がん剤を投与し腫瘍を縮小させる術前化学療法も一般的に行われています。
分子標的治療は、乳がんの増殖や転移に関わる特定の分子を狙って働きを抑える治療法です。
代表的なものに、HER2タンパクを標的とする抗HER2療法、ホルモン依存性乳がんに有効なCDK4/6阻害剤、BRCA遺伝子変異に対するPARP阻害剤、さらに、PD-L1陽性のホルモン受容体陰性・HER2陰性乳がんに用いる免疫チェックポイント阻害剤などがあり、患者さんのがんの状況に応じて選択します。
乳腺症は30〜40代の女性に多くみられる乳腺の良性変化で、治療を必要としないのが一般的です。
がんに進行することはなく、主な症状はしこりや痛みです。
これらの症状は月経前に強くなり、月経後に軽くなります。
線維腺腫は10代後半から40代の女性に多い代表的な良性腫瘍で、触れるとコロコロと動くのが特徴です。
閉経後は自然に小さくなることが多く治療の必要はありませんが、しこりが急に大きくなる場合には摘出手術が検討されることもあります。
葉状腫瘍は乳房に発生する腫瘍で、組織の増殖の仕方によって良性、悪性、そして両者の中間である境界型の3つに分類されます。
比較的まれな腫瘍ですが、急速に大きくなることがあり、性質に応じて手術などの治療が必要になります。
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