乳がん検診で「要精密検査」と判定されても、それが直ちに乳がんを意味するわけではありません。検診で見つかった病変がどのような状態なのか、治療が必要かどうかを詳しく調べるために追加検査が行われます。 精密検査には、細い針で細胞を採取する穿刺吸引細胞診、太めの針で組織を採取する針生検、吸引しながら組織を取る吸引式乳房組織生検、外科的に病変の一部を切除する外科的生検の4種類があります。 適切な検査を受けることで正確な診断につながります。
乳がん検診の結果に「要精密検査」とあった場合、それは決して「乳がん」であることを示しているわけではありません。検診で発見された病変について、より詳細に評価し、治療の必要性を判断するための追加検査を行うという意味です。 要精密検査と聞くと驚いてしまうことも多いですが、多くの受診者が対象となる身近な状況です。むしろ重要なのは、必要な検査を受けて早期に状態を把握し、適切な対処を進めることです。
乳がん検診の結果に要精密検査と書かれていると驚いてしまうかもしれませんが、まずは冷静に結果報告書を確認しましょう。 乳がん検診の判定は乳癌診療ガイドラインに基づき5つのカテゴリーに分類され、その結果に応じて精密検査の必要性が判断されます。一般的な健康診断でみられる再検査という区分はなく、あくまで精密検査が必要かどうかで判定されます。 不安な場合も、必要な追加検査を受けることで正確な診断につながります。
| カテゴリー1 | 異常なし |
|---|---|
| カテゴリー2 | 明らかに良性と診断できる |
| カテゴリー3-1 | 良性の可能性が高く、悪性の可能性は極めて低い |
| カテゴリー3-2 | 良性の可能性が高いが、悪性も否定できない |
| カテゴリー4 | 悪性の可能性が高いが、良性の可能性もある細胞診・生検が推奨される |
| カテゴリー5 | 悪性であり、ほぼ乳がんと考えられる |

要精密検査となった場合は、乳腺専門医が在籍し精密検査に対応できる乳腺科や乳腺外科を受診します。 紹介状は不要なことが多いですが、検査結果書やマンモグラフィ画像の提出を求められるため、事前に検診施設へ発行手続きや費用を確認しておくと安心です。

乳腺専門医がいる総合病院や大学病院で精密検査を受ける場合、検診を受けた医療施設からの紹介状が必要です。 紹介状なしで受診すると特別料金が加算されることがあります。 また、多くの大病院は完全予約制のため、希望する場合は早めに検診施設へ相談し手続きを進めましょう。
マンモグラフィ検査は乳房専用のX線検査で、乳房を板で挟んで薄く伸ばし撮影します。触診では分かりにくい小さな病変や微細な石灰化を確認でき、乳がんの早期発見に有効です。 精密検査では疑わしい部位を多方向から撮影し、より正確な診断につなげます。
乳腺超音波(エコー)検査は、乳房にプローブをあて超音波の反射を画像化して内部を観察する方法です。 マンモグラフィで写りにくい小さなしこりの発見に優れ、乳腺が発達した若い人や高濃度乳房と診断された人に有効で、病変の早期発見に役立ちます。
穿刺吸引細胞診は、超音波で位置を確認しながら細い注射針を病変に刺し、細胞を吸引して調べる検査です。 採血と同じ太さの針を使用するため負担は少なく、比較的安全な方法ですが、すべての症例で確定診断が得られるわけではない点に注意が必要です。
針生検(組織診)は、局所麻酔を行ったうえで超音波で病変を確認しながら専用の太い針を刺して組織を採取する検査です。 出血は圧迫でほとんど止まり、帰宅後に出血することは稀です。検査後2〜3日は入浴や運動、飲酒を控えましょう。シャワーは当日から可能です。
吸引式組織診は、超音波で病変を確認しながら太い針に吸引機能を備えて行う検査で、1回の穿刺で多くの組織を採取できるのが特徴です。 病理診断が難しい病変に適しており、傷は3〜4mm程度と小さく乳房の変形も起きません。検査後は休憩不要でそのまま帰宅可能です。

予約は電話・WEB予約にて受け付けております。

受付で診察券・保険証などを提示し、問診票に健康状態や気になる症状を記入します。 Web問診を済ませている場合は、その旨を受付にお伝えください。

医師が乳房の形状、左右差、皮膚の変化、しこりや乳頭の分泌の有無を確認し、脇の下のリンパ節も丁寧に触ってチェックします。

経験豊富な女性技師が担当し、痛みを最小限に抑えるよう配慮しながら乳房を薄く圧迫して上下左右から撮影します。
視触診だけでは見えにくい石灰化などの病変の早期発見に有用です。

経験ある医師または技師が、乳房内部のしこりをリアルタイムに画像化します。
マンモグラフィで見えづらい部分や高濃度乳房の方にとても有効です。

視診・触診やマンモグラフィや超音波検査で懸念される病変があった場合に実施します。
細胞組織を採取して良性・悪性を判断する確定診断につながります。

乳腺専門医が視触診やマンモグラフィ、超音波検査の結果を総合的に判断し、その日のうちに分かりやすく説明します。
細胞診や針生検を行った場合は、検査結果が出るまでに1~2週間ほどかかるため、改めて受診していただき説明を行います。
乳がん検診で要精密検査と判定された際、追加の詳しい検査(精密検査)は 保険診療の対象となります。検査費用が自己負担となる場合でも、窓口負担は原則3割程度となります。
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